皆さんは、『FIRE』という言葉をご存じでしょうか?
ちなみに、炎ではありません。(笑)
「FIRE」とは、「Financial Independence, Retire Early」の訳であり、つまり、Financial Independence=経済的独立、Retire Early=早期退職、のことを言います。早めに経済的自由を獲得し、自由な生活を得ようとする動きのことです。
この「FIREムーブメント」は、2010年代に海外から流行り始めたと言われています。
恐らく誰しも経済的自由を手に入れたいと思います。
自由な生活を手に入れたいですよね?
今回の本はそういった人にオススメの本です。株を始めたい人、また、始めたばかりの初心者~中級者向けの内容が書いてあります。
今回コロナで株を始めた人が多いと聞きます。きっと、『株を始めたい人』『株で経済的自由を手に入れる具体的な方法』を知りたい人にオススメです。
もし、今回のブログを読んで気になる人がいましたら下にリンクの方を貼っておきますので、是非買って読んでみて下さい!
この本は、自己啓発本ではなく、株を始めたい人にとっては、実用書なので1冊持っておいて損はない本だと思います!
僕自身も株への投資を数年前に始めました。その経験も踏まえてお話致します。
それでは、どういった内容が書いてあるか見てみましょう!
1.『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』の著者
まずは、この本がなぜオススメなのかと言いますと、恐らく世の中には、この『FIRE』を書いた著者と同じ境遇の人が多いからです。
この『FIRE』を書いた方は『サラリーマン』であり、『30歳でセミリタイア』した方です。サラリーマンでありつつ、早期退職に成功した人です。だからこそ、説得力があるのです。
皆さんも、会社に勤めていたとしても退職まで自由な生活を待つなんてしたくないですよね?早くこの著者のように、『自由な生活』を手に入れたいですよね?
この本には、どうやってサラリーマンをしつつ、『FIRE』できたのかが具体的に書かれています。
2.経済的自由になるには?
本書の本題である、『FIRE』を達成する方法ですが、先に結論を言っておきますと、『【不労所得>生活費(支出)】になる状態を作る』です。
これは、以前ご紹介した『お金の大学』に書きましたね。
そして、サラリーマンとしてのオススメな具体的な方法として、書かれているのが、『高配当・増配株への投資』です。
恐らく「株って危ないんじゃないの?」と思っている人が多いと思います。そんなことはありません。むしろ、投資をしない人の将来の方が危険とも言えます。
株が危ないと思っているのは、日本人くらいです。欧米では、日本に比べ、「投資」を行っている人が遥かに多いのを知っていますか?
日本人は「投資」より、「貯蓄」を好みます。きっと「投資」について普通に生活しているだけでは、出逢うことはありませんよね?
だからこそ、難しいものという認識があります。
更には親から「株はギャンブルだ」なんて教わった人も多いため、始めようと思う人が少ないのでしょう。
ただそれは、何も勉強せず、他人から「こうしたら儲かる」と言われたことを鵜呑みにして実行した結果だと思います。
もちろん、リターンを求めるものには少なからず、リスクが伴います。リスクを無くすことはできません。
しかし、そのリスクを最小限に抑え、リターンを得ることが出来れば素晴らしくないですか?
著者も何度も投資で失敗の経験をしたそうで、その失敗談を踏まえ、この本を書かれています。誰しも「失敗したくない」と思うから株を始められないのです。もし多少失っても回復できる状態であれば「授業料」だったと思えば良いのではないでしょうか?
大事なのは『とにかく行動』です!
もし、ビジネスのセミナーに行ったら数万円を払いますよね?それと同じです!
むしろ、人から話を聞くだけの経験よりも、『失敗から得る経験』はどんな授業より価値があると、僕は思っています。ただし、取り返しのつく失敗であればというのが条件です。
自由な生活を手に入れるには、『投資』という概念を必ず通らなくては難しいと思います。ただし、先程も申し上げました通り、「リスクを最小限に抑えること」は可能です。
本書を読み、リスクを最小限に抑えた『高配当・増配株への投資』の方法を見ていきましょう!
3.投資するオススメは『米国株投資』
なぜ投資をするには『米国株』がオススメなのかをご説明しましょう。まずは、このS&P500(簡単に言うと、上場している代表的な米国企業500社の株価の指数です。)とTOPIX(同じく、上場している代表的な日本企業の株価の指数です。日経平均株価より市場全体の値動きを表しているとも言われています。)の推移を見てみましょう。
このグラフを見て頂けるとわかる通り、米国株(S&P500)は下がっているときはあるものの、全体的に見れば『上昇のグラフ』になっています。
対して、日本の株(TOPIX)は上がるどころか下がっています。(全体の平均なので、勿論上昇している株もあります。)
さて、それでは、なぜこんなにも米国と日本に違いが現れるのか気になりますよね?
結論から言いますと、それは米国と日本の『考え方』の違いです。
先程もお話しした通り、米国では日本に比べ株を持っている比率が高いです。つまり、預金よりも株や投資信託を多く持っています。
つまり、株価が下がるというのは持っている資産が下がることに繋がります。
そのため、結果、どの米国の企業は必死に株価を上げようとするのです。株を持つことが普通になっているからこそ、「株価を上げなくてはいけない」という精神に繋がるのですね。
また、米国の従業員・経営者はストックオプションとして、自分の会社の株を保有していることが多いです。なので、株価下落は自分の報酬を下げることに直結してしまいます。
そのため、経営方針も株価を上げることが条件となることが多いのです。
これを見て明らかなように、『株を買うならば米国株』という考えがわかって頂けたでしょう。
さて次は、なぜ米国株の『高配当・増配株への投資』をするのがオススメかお話しましょう。
4.『高配当・増配株への投資』のメリット
どうして、『高配当・増配株への投資』がオススメなのか、その点をまとめていきたいと思います。
メリット① 目に見えてわかる
普通の株を買った場合では株価が上がった時に、いつ売ればいいのかがわからないと言われています。しかも、その株で不労所得を得ようとした場合は尚更です。
ただ、「いつ売ればいいか」と悩むのを回避できるのが、『配当のある株への投資』です。
簡単な計算で言うと、月に20万円で生活したいとしましょう。ということは、年間で、240万円の配当があれば、生活できる計算になります。
なので、自分が配当金だけで生活するには、いくら必要か計算することで、その目標の金額がはっきりとわかります。つまり『不労所得の可視化により、経済的自由の達成具合が明確化できる』というのがメリットです。
メリット② 再現性が高い
株であれば、値段が上がったり下がったりと、いつ売っていけばいいかわかりません。
しかし、『連続増配株』を選び、分散投資することで、配当金が下がることを防げます。
先程の話でいけば、月20万円を目標としましょう。『連続増配株』を選び、240万円を得ることができれば、次の年にその240万円より配当が下がる確率は大きく下がります。むしろ、240万円より増えていく可能性があります。
配当に関して、株価の変動と関係性を持たない点は、安定した収入を得られるため、メリットが大きいです。
『再現性の高さ』という安定性は、特にサラリーマンにとっては大きなメリットと言えるでしょう。
なので、行う作業としては、『高配当・増配株』の株を月々買って、積み上げていくというのが『黄金ルート』になります。更に言えば、得た配当を更に株を買うことに回していけば、『複利のチカラ』により、資産の増加スピードが増していきます。
もちろんどんどん増えていく配当を、自分の趣味や欲しいものに使うのもいいでしょう。積み上げていくことへのモチベーションアップに繋げる方法は人それぞれの価値観です!
5.最強の投資法『長期・積立・分散投資』
さて、ここまで学んだら、『早速、米国株を買おう』と思っている人!お待ちください!!まだ、大事な「株を買うタイミング」のお話をしていません!
勿論、株は安いときに買えば、その分、株価が上がった時に得をします。
しかし、プロですら、いつが株の底値なのかがわからないのが株です。
『投資』は決して『投機』ではありません。投機とはよく聞く、デイトレードや短い期間で利益を出そうとする、言うなれば『ギャンブル』と言えます。
当たり前ですが、確実に利益を出したいですよね?(笑)
その『確実』とまではいきませんが、『ほぼ確実』まで確率を上げることができるのが、『長期・積立・分散投資』なのです!
『長期・積立・分散投資』とは、毎月一定額 or 一定量を、長期にわたって投資する方法です。
特に一定額を長期にわたって買う方法を『ドルコスト平均法』とも言います。
先程の『S&P500』の、1988年~2016年を例にとり、投資期間ごとの元本割れケースを見てみましょう。どの年でも良いので、1年しか投資しなかったパターン、5、10、15年間投資したパターンなど見ていきましょう。
【1年あたりのリターン】
1年:-48.7% ~ +60.7%
5年:-8.6% ~ +29.2%
10年:-3.6% ~ +19.0%
15年:+1.7% ~ +11.3%
つまり、15年間投資することで元本割れのケースが消失するということです。
このように、市場に長くいればいるだけ、応分のリターンが期待できるのが株式投資です。
もし、「株はギャンブル」という人は、この『長期・積立・分散投資』をしなかった人でしょう。
このコロナ期間は株価が大きく変動したため、証券口座を開く人が増えたと聞きました。しかし、株価が高くなった時に全額つぎ込み、株価が下がった経験をした人は失敗したと感じるでしょう。
リターンを得るにはリスクを背負わなくてはなりません。ただし、株においては正しく勉強し、リスクをほぼ無くすことは可能なのです。
この『長期・積立・分散投資』『ドルコスト平均法』はオススメの投資法です。調べてみると、色々インターネットでも出てきますので、調べてみてください。
6.オススメの『高配当・増配株』
最後に、この本にも書かれている、オススメの『高配当・増配株』です。
リスクが一番低くてオススメなのが『ETF』です。
ETF=「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では上場投資信託のことをいいます。
簡単に言うと、ETFは、「トヨタ自動車、NTTドコモ、三菱UFJフィナンシャル・グループなど多数の上場企業にまるっと一気に投資できる金融商品」です。
そして、ETFの最大の魅力は『低コストで分散投資ができる』という点です。
ETFを買えば、数十、数百の企業に分散投資できるので、どこかの企業の業績が悪くなって値段が下がるリスクを回避することができます。極端に言えば、皆さんが心配している『企業が倒産して株が紙くずになる』という問題が無いということです。
またETFの手数料率は0.1%で組成していることが多く、低コストなのも特徴です。
その中でオススメ米国高配当株ETFは3つあります。
1.VYM(バンガード)
2.HDV(ブラックロック)
3.SPYD(ステート・ストリート)
です。
この3つの違いと言うと、多く買っている企業の種類と比率です。
簡単に言うと、VYM(バンガード)は金融関連、HDV(ブラックロック)はエネルギー関連、SPYD(ステート・ストリート)は不動産関連の企業が多い構成となっております。
配当利回りの数字だけ見れば、HDV(ブラックロック)、SPYD(ステート・ストリート)が良いように見えますが、VYM(バンガード)のみ、リーマンショック前に始まったETFのためその影響をもろに受けているというのもあります。
それぞれ様々な特徴がありますので、気になりましたら調べてみて下さい!
最後に、個別の米国株で連続増配を50年以上続けている馴染みのある有名企業をご紹介いたします。【2019年11月末時点】
・レノアやファブリーズで有名な『P&G』 連続増配年数:63年
・バンドエイドやコンタクトレンズ、様々な製薬、ヘルスケア製品を扱う『ジョンソン・エンド・ジョンソン』 連続増配年数:57年
・コカ・コーラ、アクエリアス、爽健美茶、綾鷹を販売する『コカ・コーラ』連続増配年数:57年
日本では、『花王』の29年というのが最長です。
この数字だけ見ても、米国株の凄まじさがわかりますね。
【まとめ】
株や投資信託をする上で、大事なのは数字だけでなく、どういった商品なのかを理解することです。
投資をするということは、『この企業を応援したい』ということだからです。
好きになれない人に『頑張れ!』と言い続けるのは嫌ですよね?
今回は『投資』ということで株や投資信託についてお話しましたが、他にも『不動産投資』『仮想通貨』『金』『FX』など様々な投資があります。
僕が一番大事な投資は『自己投資』だと思っています。
株や投資信託、その他の投資は時には金額が元本を割ることがあります。
しかし、自己投資は減ることがありません。
知識を蓄えることであったり、経験することであったり、出来ることを増やすことはかけがえのない財産になると思っています。
今回ご紹介した内容を『言われたから、教えてもらったからやろう』ではなく、自分でも調べてから動くことが大事です。
僕自身、人に指導したりする立場にあり、長年続けてきて一番伸びる人は『教えてもらおうとする人』ではなく、『自分で見て、聞いて、真似して、覚えようとする人』です。
今回のをきっかけに自分でも色々と調べてみてもらえると嬉しいです。
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