指導者、コーチのためのベストセラー必読書!『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』

リーダー・コーチ・マネージャーの人が読むべき、指導方法の必読書!【1兆ドルコーチ: シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え】

今回ご紹介する本は『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』です!

特に、この伝説の指導者とまで言われた『ビル・キャンベル』の「成功の方程式」をご紹介したいと思います。

・誰かを指導する立場にある人
・コーチをしている人
・人を引っ張るリーダーや上司

もし、このどれかに該当する人は是非、最後までご覧ください!
『人に教える』コツや、『人を引っ張っていく』コツがわかります!

1.ビル・キャンベルってどんな人物!?

恐らく、ほとんどの人がこの『ビル・キャンベル』という人物を知らないでしょう。
それもそのはず。ほとんどメディア出演などしたことなく、表舞台には立たず、2016年に既に他界してしまった方だからです。

彼の追悼式には名立たるテック業界の著名人や彼を慕う老若男女が1000人以上も終結したそうです。どんな人が来たか、一部をご紹介しましょう。

・エリック・シュミット【Googleの元CEO】
・セルゲイ・ブリン【Googleの共同創業者】
・ラリー・ペイジ【セルゲイ・ブリンと共にGoogleを創業、元最高経営責任者。アルファベット社元CEO】
・ティム・クック【現アップルのCEO】
・ビル・ゲイツ【マイクロソフト創業者】
・ジェフ・ベゾス【アマゾン創業者、CEO】
・マーク・ザッカーバーグ【フェイスブック創業者、CEO】……

もう名前を聞いただけでも凄い人ばかりですよね?(笑)

更に言うと、2011年のスティーブ・ジョブズの追悼式で、ビル・キャンベルは「ザ・コーチ」として紹介され、誰よりも先に登壇したそうです。スティーブジョブズに、とっての無二の親友であり、メンターであり、コーチでした。そして、スティーブ・ジョブズは、アドバイスを求めるためにビル・キャンベルに毎週会っていたそうです。

そして、面白いことに、これらのシリコンバレーの名立たる経営者たちが口を揃えて『ビル・キャンベルなくして、今の成功はなかった』と言うのです!
それ程、ビル・キャンベルという人物は凄い人物なのです。

ビル・キャンベルは、元々はコロンビア大学のアメフト部のコーチでした。今まで、ビジネスの世界とはかけ離れていた彼ですが、そのコーチをしていた経験を活かし、ビジネス界でも異形のコーチとして、多くの著名な経営者のアドバイスや指導を行ってきたのです。

2.ビル・キャンベルの大事な教え

皆さんもここまで聞いたら、そんな偉大な指導者であるビル・キャンベルはどうやって指導してきたのか?自分にも応用できる教えはないだろうか?って気になりますよね?

今回は、ビル・キャンベルの指導する上で最も大事にしてきた「成功の方程式」をお教えしたいと思います。
僕も、指導する立場にあるため非常に為になった内容でした!

今回はその教えを3つに厳選してお伝えしたいと思います!

2-1.原則その① 『人がすべて』

まず、第1の原則は『人がすべて』です。

恐らく皆様は「指導する『テクニック』を教えてくれ!」と思うかもしれませんが、この考え方が、どんなテクニックより大事なことなのです。
ビル・キャンベルは、誰よりもチームの選手を、会社であれば部下や仲間を大事にしてきました。

ビル・キャンベルは、マネジャーとして、「夜眠れなくなるほど気にかけていることは何か?」という質問に対して、いつもこう答えたそうです。

『部下の幸せと成功だ。』と。

この答えを見てもわかる通り、彼は何より『人』を大事にしていたことがわかりますね。
彼はコーチする全員に次の文句を同じように何度も言っていたそうです。

どんな会社もチームを支えるのは『人』だ。
マネジャーとして一番大事な仕事は、部下が実力を発揮し、成長し、発展できるよう手を貸すことだ。
そして、彼らに対して、『支援』『敬意』『信頼』を通じて接するべきである。

『支援』とは、彼らが実力を発揮して成功できるように、必要なツールや情報、トレーニング、コーチングを提供することだ。

『敬意』とは、一人ひとりのキャリア目標を理解し、彼らの選択を尊重することだ。会社のニーズに沿う方法で、彼らがキャリア目標を達成できるよう手助けする。

『信頼』とは、彼らに自由に仕事に取り組ませ、決定を下させることだ。彼らが成功を望んでいることを理解し、必ず成功できると信じることだ。

つまり、『自分の成功』ではなく、『他者の成功』を願うことこそが最も大事な原理であるということです。
一見『自己犠牲』に見えるような『人を想って行動する』行為こそが、結果として『自分の成功』に繋がるのです。

あとは、余談ですが、彼は『人』を大事にしているが故に、会議を行う際必ず、議題から始めるのではなく、雑談から始めたそうです。「この前の旅行はどうだったか?」など、コミュニケーションをとり、仕事だけの仲として捉えるのではなく、その人自身を常に知ろうとして理解しようとしたそうです。

2-2.『チームファースト』で考えているか?

先程は『人』を大事にすべき。と言いましたが、最も大事すべきは『チーム』です。
言っていることが矛盾に感じる方もいると思いますが、そうではありません。

指導する『人』に『個人ではなく、チームこそが最も大事である』と理解するように指導すべき。ということです。
つまり、『チーム最優先』で考えられる人間、『チームファースト』の姿勢でいられる人間を育てることが大事と言うことです。これは恐らくアメフトのコーチをしていたことが大きく影響しているのでしょう。

最優先事項は、チームである会社の勝利であり、プロジェクトの成功です。
その会社であり、プロジェクトの成功を追う過程で『人』は成長するのです。

チャールズ・ダーウィンの著書『人間の由来』の一説でも、

「成員の多くが高い愛着心と忠誠心、服従心、勇気、思いやりを持ち、常に助け合い、全員のために自分を犠牲にする覚悟のある部族は、ほかの多くの部族に対して勝利を収める。これが自然淘汰である。」

と書いてあるが、本当にそのとおりであると感じます。

また、1つ前の『人がすべて』の原理にも則り、ビル・キャンベルは何か問題に直面すると、問題そのものではなく、問題を任された『チーム』について考えるそうです。チームを良い状態に持っていけば、必ず問題をうまく解決することができるのです。

2-3.ビジネスに『愛』を持ち込め!

ビル・キャンベルは最も『愛』に満ち溢れたコーチでした。と彼の知り合いは皆言うそうです。

本来ビジネスにおいて、『愛』という言葉は中々聞き慣れないと思います。「商品を愛せ!」という言葉は聞いても「同僚や取引先を愛せ!」など特に聞かないでしょう。
きっと『ビジネスに私情を持ち込むな!』と教わった人の方が多いでしょう。

しかし、ビル・キャンベルは全くの逆で、人間の部分と仕事の部分を分けず、どんな人もまるごとの人間として、つまり、仕事とプライベート、家族、感情などすべての部分に合わさった存在として扱ったのです。そして、彼らを一人ひとりをひたむきに、心から大切にしたのです。

また彼の名言で「人を大切にするには、人に関心を持たなくてはならない。」という言葉があります。
ビル・キャンベルはどんな人にも敬意をもって接し、名前を覚え、温かい言葉をかけました。更には、彼らだけでなく、彼らの家族のことも気にかけ、言葉より行動で示しました。

また彼はどんなに忙しいときでも仲間のために、時間や人脈などの資源を惜しみなく使っていました。

この『慈愛』とも呼べる感情を自然と体現できたからこそ、多くの偉大な経営者に頼られてきて、更には多くの会社を成功へと導けたのでしょう。

【まとめ】

さぁ、皆さんもビル・キャンベルという人物の偉大さを、そして、「コーチ」「リーダー」として何を大事にしなくてはいけないかわかって頂けたでしょうか?

大事なのは『自分』ではなく、『他者』であり『チーム』を大事することです!
世の中は「矛盾こそ真理である」と個人的に思うことが多いです。

『情けは人の為ならず』という言葉も、「人の為に親切をしてあげると、巡り巡って結局は自分の為になる」という意味で、ビル・キャンベルの考え方と同じような気がします。
(よく、人に情けをかけるのはその人に為にならない。と解釈されることが多いですね。(笑))

僕は表現という世界で食べていて、プロとして大事に思うことはいつも『この場、その時に自分は一体何ができるのか?』を把握することだと思っています。「自分がどうしたいか」という考えももちろん必要ですが、「自分の役割」をすぐに把握して実行できる人が現場では必要とされます。

『現場にまた呼んでもらおう』と思って行動するのではありません。
『今、この現場でどうしたら役に立てるか?』を考え、実行することで『現場にまた呼んでもらえる』のです。

ビル・キャンベルに関して、今回紹介できませんでしたが、役に立つお話をいくつか載せておきます。

・ビル・キャンベルは本当に大事なことのみ、自分で決定を下していたそうだが、それ以外は基本的には、指導していた者に答えを出させようとしていたとのことです。全ての正解を伝えるのではなく、正解までの道のりを指導する者に歩ませる過程こそが大事だと思っていたそうです。

・もし、『どんな人材を雇うべきか?』と聞かれたら、ビルキャンベルはこう答えたそうです。
『コーチャブルな資質を持っている人』。ビル・キャンベルが求めたコーチャブルな資質とは、「正直さ」「謙虚さ」「諦めずに努力を厭わない姿勢」「常に学ぼうとする意欲」です。
※コーチャブルとは、コーチングを受け入れられる姿勢やその人の性質のことを意味します。

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