スピーチのコツ、作り方、話し方を知りたい人へのオススメの本、『本日は、お日柄もよく』

『本日は、お日柄もよく』から学ぶ 誰でもできるスピーチ術 3つのコツとは⁉

今回の内容は、

『スピーチをうまくなりたい』
『スピーチのコツを知りたい』
『人前で話すのが上手くなりたい』

人にオススメの内容となっております。
もし、自分が該当する人は是非最後までご覧ください!

この本は小説なのですが、累計発行部数30万部を越え、ドラマ化もされている作品です。更には、スピーチを学びたいという人は是非一度読むべき本です!

スピーチが上手くなるコツは、ある3つのテクニックが大事なので、それを説明したいと思います。

『本日は、お日柄もよく』概要、あらすじ

ただのOLで、主人公の『二ノ宮こと葉』は、密かに片思いしていた幼馴染、今川厚志の結婚披露宴に参加していた。乾杯のスピーチが面白くなく、うとうとしていると、遂に眠すぎて、スープの中に顔から突っ込んでしまいます。
同席していた自分の親族からは怒られ、一度化粧を直しに退席することに。。。
そこで、戻ろうとしたときにタバコを吸っていた女性、「久遠久美」に話しかけられ、『先程の退屈なスピーチがあなたのお陰で助かった』と言われます。そして、先程のスピーチはこうあるべきだとか、色々言うだけ言って席に戻って行ってしまいます。

さっきの方は何だったのかと不思議に思いながら、「こと葉」が席に戻ると、次は先程話をしていた「久遠久美」の祝辞でした。

そして、久遠久美は素敵なスピーチを披露して、会場全体を感動の渦に巻き込みました。

こと葉は、今までこんなスピーチを聞いたことがなく、彼女が気になり始めます。。。
新郎であり、幼馴染の厚志に『あの方は誰だったのか?』と聞くと、『自分の親のスピーチライターをしていた人だよ』と言われます。

『スピーチライター』という職業に出逢い、『スピーチライター』という職業に段々と惹かれていくようになり、遂には弟子入りすることになります。
そして、父が政治家であった今川厚志も、父の遺志を受け継ぎ衆議院選挙に立候補することになり、こと葉はスピーチの手伝いをすることになることに…。。

といったのが、あらすじです!

なぜ『本日は、お日柄もよく』を紹介するのか

さて、冒頭でも説明しました通り、なぜこの小説を紹介したかったかと言いますと、これは単なる小説ではないのです!
『スピーチを学びたい人』は絶対に読むべき一冊です!

もちろん、皆様の疑問もわかります。。。

『ビジネス書ではないのに、本当にスピーチを学べるのか?』という点ですよね。

率直に答えますが、『学べます!』

小説自体に具体的な方法も書かれています。スピーチをする上での10か条という形で。

しかし、他のビジネス書より大事なことをこの小説は教えてくれます。
どのビジネス書より、ビジネス書だなって思いました。(笑)
それはどういう点かと言いますと、小説に書いてあるスピーチを読んで、『感動して、泣くことができる』のです。

つまり、この小説から言葉の大切さスピーチ(言葉)の持つチカラを感じることができます。
僕はどんなビジネス書を読むより、まず初めにこの2つを知ることが最も大事だと思っています。

それはどの分野においても言えることです。

先週の記事でも書きましたが、スティーブジョブズは何をするにも『情熱』が大事だと言っていました。
つまり、スピーチを学びたいのであれば、理論や方法を学ぶより、まずはスピーチの良さを知り、スピーチを学びたい!」と思うことが最も近道だということです。

好きこそものの上手なれ

まさにそういうことなのです。。。

自分の好きな分野って気付くと自然と調べてますよね?
アニメが好きな人は、アニメをたくさん観て、アニメの裏話、エピソード、漫画を読み、グッズを集め、それ関連の番組を観ますよね?
お金持ちになりたい人は、YouTubeやインターネットで「お金持ちになる方法」などを調べて、株やビジネスを自然と勉強します。

ここで何より大事なのは、「動機」です。これはスピーチに限ったことではなく、もし本当に心から何かを好きだ学びたいと思う人がいれば、自然と「勉強」「調べる」といった「行動」へ繋がります。

なので、スピーチを勉強するより、『スピーチを愛してください!』そして、素晴らしさを知ってください!
この小説は、帯にも「45万人が泣きました!!」と書いてありますが、本当にその通りで、僕も泣かせられました。

こうして、ブログやYouTubeを創るときに『言葉』を本当に大事にしようと思いました。

『本日はお日柄もよく』で使われている参考スピーチ

この小説は、作者である原田マハさんが、様々なスピーチを調べ上げて書いた本です。

当時、アメリカの大統領選をしていた、ヒラリー・クリントンとバラク・オバマの演説に注目しており、これがこの本の元ともなっていると言っています。
特にこの2人のどこに注目したかというと、スピーチでのある言葉の違いです。

それは「I」と「We」の違いです。

落選したヒラリー・クリントンはスピーチが始まり、3語目くらいには「I」という言葉を使い、「私の考えはこうである…」といった具合に『自分』の主張をします。

対して、当選したバラク・オバマはスピーチが始まり5分間「I」を使わず、大衆と同じ気持ちであるということを主張するために「We」を使います。自分を含めた「私達」で世界を変えていこうと、大衆に呼びかけます。

この違いが、当選を分けたと言われています。
恐らく政治に対して誰しもが思っている「どうせ自分の投票一つで変わることなんてないんだろう…」と思わせることなく、「自分たちが投票することで世界を変えることができるのだ」と思わせることで、皆はオバマ氏に投票しました。

他にも『スティーブ・ジョブズ』のスタンフォード大学のスピーチも有名ですよね?原田マハさんも高く評価しているので一度観てみて下さい。

『本日はお日柄もよく』から学ぶ スピーチのコツ、極意

まずは作中で紹介されている、スピーチのコツです。
作品の最初のページに書いてあります。
※作中より引用致します。

スピーチの極意 十箇条』

1 スピーチの目ざすところを明確にすること
2 エピソード、具体例を盛り込んだ原稿を作り、全文暗記すること
3 力を抜き、心静かに平常心で望むこと
4 タイムキーパーを立てること
5 トップバッターとして登場するのは極力避けること
6 聴衆が静かになるのを待って始めること
7 しっかりと前を向き、右左を向いて、会場全体を見渡しながら語りかけること
8 言葉はゆっくり、声は腹から出すこと
9 導入部は静かに、徐々に盛り上げ、感動的にしめくくること
10 最後まで、決して泣かないこと。

この内容を押さえつつ、小説内でスピーチを書かれています。

「これを全て押さえながら話せ」というのは難しいと思いますので、作中含め、スピーチでよく使われている具体的な方法を3つお伝えします。

1.全体に必ず「目線を配る」

これはもちろん相手に言葉を伝える上で一番大事なところです。

皆様も経験あると思います。小学校や中学校で、校長先生が話をする時に手元の紙面を読んでおり、中々聞く気になれなかった記憶がありませんか?
逆に、音楽ライブや役者さん達がステージでお客様に向けて話すのは耳に入ってきますよね?

これの決定的な違いは『相手を見る』ことです。
人は話をする時に相手の目を見ると話が伝わるということも科学的にも実証されています。
また目を見ることで自分に語り掛けてきているのだという印象を聞いている人に与えることになります。また、声が下に落ちず、相手の耳に直接入ることで相手も聞きやすくなる効果があるのです。

なので、極意で書いてある

2 エピソード、具体例を盛り込んだ原稿を作り、全文暗記すること
7 しっかりと前を向き、右左を向いて、会場全体を見渡しながら語りかけること
8 言葉はゆっくり、声は腹から出すこと

の3つはこれに由来するところと言えます。

オバマ氏は、数秒ごとに視線を左、真ん中、右というふうに移動させることで聞き手に「ちゃんと見ている」ことをアピールしています。
早すぎてもダメですし、ゆっくり過ぎてもダメですが、これは多少センスと訓練が必要な点ではあります。

つまり大事なのは『しっかりと聞いてくれる人に向けて話す』ということです。相手は決してメモの紙ではありません。(笑)

2.結論を先に伝える

これも同じく作中でも使われており、「スティーブ・ジョブズ」「バラク・オバマ」といったスピーチの上手い人が使っている手法です。

特に使える方法としては「今日伝えたいことは3つあります」など具体的数字を使うことです。

「スティーブ・ジョブズ」「バラク・オバマ」も大学、高校でスピーチをしていた時は『今日伝えたいことは3つあります』と先に結論を言っています。
日本人は「起承転結」という流れを大事にする人種ですが、これでは聞いている側が「この話はいつ終わるんだ?」と思ってしまいます。先に3つと伝えることで、「この話は3つ大事なことがあるんだ」と認識になり、聞いてる側も聞きやすくなります。

数字はいくつでもいいのですが、人間は心理学的にマジカルナンバーという数字(4±1)を利用しておくと短期記憶として覚えやすいという研究結果が出ています。
2001年のミズーリ大学の心理学教授のネルソン・コーワン氏が、このマジカルナンバーに関しての研究を発表しています。

https://swingroot.com/magical-number/ (←マジカルナンバーに関して参考サイト)

つまり、人は3~5個が一番覚えやすいということです。そのため伝えたいことは3~5個に絞ると良いでしょう。

道しるべを作ることで、聞き手は今どの部分を話しているか理解し、迷わず最後まで話をついてこれるようになります。

これは極意の
1 スピーチの目ざすところを明確にすること

に当たりますね。

3.わかりやすい言葉で話す

わかりやすい言葉というのは、「誰が聞いてもわかる言葉を使う」「簡潔に話す」ということです。

誰が聞いてもわかる言葉を使う」という点では、特に会議やスピーチでは難しい言葉を使った方が、それっぽい雰囲気が出ると思うかもしれませんが、聞きなれない言葉は、逆に話が複雑に聞こえてしまうものです。
なので、専門用語もなるべく排除し、できるだけわかりやすい言葉にして伝えることが大事です。

「バラク・オバマ」「スティーブ・ジョブズ」も、非常にわかりやすい英語を使って演説を行っていました。

そして、「簡潔に話す」とは、だらだらと長い話をしないということです。

極意でいう
4 タイムキーパーを立てること
に当たりますが、人というのは集中力があります。

これはどの場面で話すかによって違いますが、基本「1分で話せ!」「3分以内にまとめろ!」など色々なことが言われていますが、つまりは簡潔に述べることが大事と言うことです。

その聞けるかどうかの要素は声量、緩急、間の取り方、感情をどう入れるか、などで変わってきます。

結局は『感情』が一番

以上の3つのテクニックが話をする上で、特にスピーチをする上で大事な要素かと思いますが、最も大事なのは『感情』です。

個人的には表現という世界で食べていっている人間として思うことは、結局は『感情』の部分がほとんどの部分を占めると思っています。
この感情さえ上手く表現できれば、聞き手は「声量」「緩急」「間の取り方」は気にならないものです。むしろ、自然とその他の要素はついてきます。

先程の例に戻りますが、校長先生の話がつまらないのは、感情がないからでしょう。役者さんが感情表現できていないと、演技を見ていられないと思うのと同じです。
また、結婚式に行ったことある人で、新婦の父親が手紙を読んでいるのを聞いて泣いたことがある人は少なくないでしょう。これは凄い文章を読んだ、構成が凄かった、さっき言ったテクニックが上手かったでは、語れない部分です。

つまり、「感動」には「感情」が不可欠なのです。

もちろん感情のみで全てが上手くいくとは思っていませんが、感情は、全ての土台であるため最も大事にするべきものです。

「言葉」とは、「感情」を表現するためのツールなのです。
中身のないものをいくら話したところで伝えたいことがなければ何も伝わりません。

スピーチをする上で大事な順番は、第一に『感情』、第二に『言葉』、第三に『テクニック』です。

【まとめ】

他には、わかりやすい「例え話」を盛り込むといった方法もあります。
例え話やエピソードを盛り込むことで、聞き手に共感性を持たせ、話に興味を持ってもらえます。

様々なテクニックが世の中にはあると思いますが、自分にあった方法が見つかるはずです。その人となりもあるので、一概に「これが正解」というものは存在しません。

一番の近道は、たくさん挑戦し、たくさんの失敗や反省を重ねて、自分の方法を少しづつでよいので見つけることだと思います。
理論というのは一般論でしかありません。かと言って、全く勉強しなくて良いというわけではないと思いますが。(笑)

僕の座右の銘です。「ともかく動こう」。

皆様が少しでも良い生活、人生ができるよう、何か為になることをこれからも発信を続けたいと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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