今回の本は、全米でベストセラーになった『サードドア(精神的資産の増やし方)』です!
この本は、
・『人生の行き詰まりを感じる方』
・『自分らしい人生を送りたい方』
に非常におすすめの本です!
1.サードドア(精神的資産の増やし方)』の内容
この本は、平凡で何も持ってない大学1年生のアレックスバナヤンという青年が主人公です。大学の寮の部屋でゴロゴロしていると、恐らく皆様も一度は思ったことがある疑問、『結局自分は何に興味があるんだ。どう生きたいんだ。』『どうして今まで何もしてこなかったんだ』ということをふと思います。
そしてある日マイクロソフト創業者のビルゲイツの本を取り出し、『ビルゲイツはどうやって登頂への第一歩を踏み出したのだろう』と思います。
更に、スティーブン・スピルバーグ、マークザッカーバーグ、ウォーレンバフェット、レディ・ガガ達も「どのように一歩踏み出し、成功したのか」疑問を持つようになります。
「そんな法則があるならば知りたい」と思います。
しかし、どこを探してもその法則が書いてある本はありませんでした。
そこで、「いっそのこと誰もこの法則を書いていないのならば、自分で書くのはどうか?」と考え、『成功者たちの成功した秘訣をまとめた本』を書くことを決めます。
目標は素晴らしいですが、ただの平凡な学生が著名人に会おうとしてももちろん取り合ってくれません。当たり前ですよね?ただ、アレックスバナヤンは『ある方法』で会うことが出来たのです。どうやって著名人に会うことができたのか、そしてその成功者達の法則がこの本には書かれています。
作者であるアレックス・バナヤンは、元々は「若者達が質問してみたいであろう成功の法則をまとめた本」を作るつもりでしたが、出来上がったものは「ただの平凡な大学生、アレックスバナヤンが「どうやって」インタビューできるようになったか、その過程で何を学んだかという自伝書」を作ることになってしまいました。当初予定していたものとは違うものが出来上がりましたが、この本が実話だからこそ、そして、『何も持ってない』『平凡な学生』が成功を掴むストーリーだからこそ多くの方に共感を生みました。
最後の方は泣ける部分もあり、素敵な小説?ビジネス本でした。※これは読んで頂き、味わっていただきたいです。
2.『サードドア(精神的資産の増やし方)』 作者:アレックス・バナヤン
彼は、この本を書く過程で19歳でシリコンバレーの投資家となり、更には世界最年少ベンチャーキャピタリスト、米国クラウン・パブリッシャーズ史上最年少契約という記録を作ることになります。
そして、フォーブス誌「30歳未満の最も優れた30人」、ビジネスインサイダー誌「30歳未満の最もパワフルな人物」として選出、紹介されました。
現在は、アップル、グーグル、ナイキ、IBM、ディズニーなど著名企業で講演を行っています。
3.『サードドア(精神的資産の増やし方)』 から学ぶこと
3-1.『成功への抜け道』とは
この本はのテーマは、『成功への抜け道』です。
成功するには3つの方法があり、『成功への抜け道』とは、第3の方法のことを言っています。
この本の文を多少引用させて頂きますと、
『人生、ビジネス、成功はどれもナイトクラブのようであり、常に3つの扉が用意されています。
ファーストドアは、正面入り口で、そこには長い列を組み、入れるかどうか気をもみ、99%の人が並びます。
セカンドドアは、VIP専用の入り口で、億万長者、セレブ、名家に生まれたものがだけが利用できる、いつでも存在するドア。
ほとんどの人はここまでしか知りません。。。
ただ本当はもう一つドアが存在するのです。それは、「サードドア」です。
サードドアは、行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして窓を乗り越え、キッチンをこっそり抜けたその先に必ずあるのです。』
つまり、サードドアは存在するとこの本には書かれています。
しかも、今回インタビューした人々のほとんどが、このサードドアを開けて成功した人達ばかりです。
3-2.アレックス・バナヤンから学ぶこと
アレックス・バナヤンは冒頭でも書いたが、家がお金持ちなのでもなく、特別頭が良いわけでもなく、ただの学生だからこそ、この物語は共感を得えます。
つまり、ここには『自分に才能がないと思っている人』へ『何でもない僕が出来たのだから君にも出来るよ』というメッセージを感じられます。
しかも、その内容も単純です。
『まずは行動する。そして、諦めずに努力する』
です。
……「いや、そんなのわかってるよ」と思うかもしれませんが、本当にそれだけなのです。いつだって答えはシンプルなのです。シンプルだからこそ難しいのです。
ただ、そこで大事なのは、「何を目標」として、「どう行動」して、「どう努力」するかです。そして、それを支えるモチベーションをどう維持するかです。
この4つをバナヤンはどうしたかというのが、この本には書かれています。
3-3.『ミッション』が一番大事。
モチベーションにも、目標を達成できるかにも影響するのは『何を目標』にするかという『ミッション』つまり『夢』の部分です。全ては、ここ次第と言ってもいいくらいです。
作者のアレックス・バナヤンの場合は、まずはとんでもない「ミッション」を掲げました。
「ただの大学生がそんな有名人に会うなんて無理…」というのが普通ですが、無理なミッションを自分に課しました。「自分は本当にそれを達成したいのか」「なぜ達成したいのか」を確認して、更には「その偉業を達成できた時の状態をイメージすること」です。
例えば、俳優、女優、アーティストを目指す人は皆、最初は「有名になる!」「売れてやる!」という大きなミッションを掲げます。もちろん理由は「お金が欲しい」「皆にちやほやされたい」。何でもいいと思います。大事なのは『ミッションを達成すること』です。理由は何であれ、これがやる気スイッチになり、様々な困難も耐えられるようになります。
3-4.「諦めずに努力する」とは
良く「諦めなければ夢は叶う」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。ただ、この言葉には、「解釈を間違えなければ」という条件があります。特に【諦めなければ】がそうです。
それは作中にも出てきますが、何度もダメだったことに対して、同じトライをしてもダメということです。もちろん、同じ方法でトライしてうまくいくこともありますが、必ず少しでも工夫をすることが大事だということです。
い方を変えると、ダメな場合は視点を変えて、見方を変えることが大事ということです。つまり全く別のアプローチをするということです。なぜなら、アプローチ次第で人は受け取り方が変わるからです。
仕事の営業で例えると、今回のミッションは『契約を1件とる』だとします。営業方法などいくらでもあります。電話なのか、メールなのか、資料を送るのか、直接伺うのか色々な方法があります。
例えば、電話を選択します。もし電話をしてすぐ断られたとします。その場合選択肢は違う会社に営業する。もしくは電話の話し始め、トーンを変えてみる。電話する時間帯を変えてみる、など様々です。ミッションは『契約を1件』なので、100社電話すればもしかしたら1件だけでもとれるかもしれません。視点を変える方法は沢山あると思いますが、どのアプローチをするかは自分次第です。
このどの選択をするか、そして、ダメだった場合にいくつのアプローチをひねり出せるかが、夢を叶えられる鍵を握っています。絶対に何かしら方法はあるのです。「この方法がダメなら次。これがダメなら次。」と、根気よくその方法を見つけ、実行できるかどうかで、「夢を叶えられるか」が決まります。
3-5.モチベーションの維持
最後にこのモチベーションが維持できたのは、『友達』や『家族』のお陰と言っています。
くじけそうになったときに話を聞いてくれるのは友達や家族です。つまり、仲間です。
だからこそ人の関係は大事にしておくべきであるとバナヤンは言っておりました。
また仲間というのは、一緒に喜びを分かち合い、悲しみを共有することができます。
辛いときにそばに誰かいてくれるというのは心の支えになります。
また真の仲間とは、自分から助けを請わなくても、向こうから助けてくれようとしてくれることもあります。
ここで勘違いしてはいけないのは、モチベーションを維持するために仲間を大事にするのではありません。心の中では『仲間を大事にしてたら、モチベーション維持に繋がった』くらいで思った方が良いです。
本当の仲間とは何か見返りを求めて、損得を計算して付き合うのものではありません。
日頃から『人を大事にする人』が得するように世の中はできているのです。
4.『まずは行動する。そして、諦めずに努力する』
つまり、夢を叶えるために大事なことは
1.明確な『ミッション』を設定し、実現したい理由を探る
2.諦めずに何度もトライすること
3.仲間である『友達』や『家族』を大事にすること
です。
サードドアとは、『成功への抜け道』と書いてありますが、よく見てみると、内容はシンプルであり、単純なものばかりです。
バナヤンの行動を見ていると、結局は、物事を複雑にしているのは自分自身なのだと思わされます。誰しも「成功したい」「夢を叶えたい」と思いますが、答えは『シンプルに考え、突き進む』しかないのですね。
この本は『アレックス・バナヤンに出来たのだから自分にも出来る!』と思わせてくれます。もし、『一歩踏み出せない人』は是非読んでみてください。
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